機械学習の勉強をしていると、データ分析関連で、ある時Kaggleというサイトに行き着くことがあるかと思います。このサイトは、機械学習を使ったデータ分析などのコンペ開催や学習課題を提供しているもので、日々のデータ分析スキルアップに取り組めるのはもちろんのこと、内容によっては高額な報酬が設定されているものがあります。データサイエンティストを目指す方なども、このようなサイトを活用されているのだと思います。
こちらは海外の運営サイトで表記言語は英語ですが、日本にもSIGNATEという同様のサイトがあります。Kaggleに比べるとSIGNATEの方は、報酬額の点ではそれほど高額なものはありませんが、学習課題がふんだんにあり、日本企業や公共団体からの分析依頼案件などもあって、私自身も興味をそそられるものがちらほら散見されます。
このようなデータ分析コンペに参加するには、機械学習スキルはもちろんのこと、当然ながら統計学にも精通しておく必要があります。私の場合、統計学と聞いて学生時代を思い返してみると、分布とか確率とかはちょっと取っ付き難い学問だったなーというイメージだったので、あまり乗り気ではなかったのですが、スキルを身につけるにはやるしかない！ということで、改めて真面目に勉強に取り組んでみることにしました。
まずは何から始めようかということで、とりあえずネットで“統計学”をググってみることに。
統計学にも検定試験というのがあって、データ分析を業務にするのであれば、最低でも統計検定®︎2級を取得しておくべし、ということがわかりました。じゃあ、統計検定®︎2級を取得できる知識レベルってどれくらいなんだろう？ということでさらに調べると、統計検定®︎を主催している統計質保証推進協会のホームページ情報を要約すると、“大学基礎課程（1・2年次学部共通）で習得すべきこと（現状の問題発見とデータ収集、仮説構築と検証を行える統計力、新知見獲得を見出す統計問題解決力）について検定を行います” とのこと。大学2年次までの知識ねぇ〜、1年以内に合格できるだろうか？と思いつつ、勉強スタート。
勉強にあたって心掛けたことは、貧乏性なので、極力お金をかけずに済ませたい！がまず第一でした。ならばネットで検索っと……そして、何とも素晴らしいサイトを見つけました。
その名も、統計WEBです。
こちらのサイトは、統計検定®︎2級に合格できる力がつくことを目標とされているサイトのようで、私には願ったり叶ったりでした。このサイトの単元毎の順番に、内容の閲覧とミニテストを繰り返していくだけで、過去問題集での模擬試験トライを除いては他に勉強すること無く、どんどん統計学の知識が入ってきます。サイトのコンテンツは他にも、過去問の詳細解説、統計用語説明やおすすめ書籍の紹介などもあり、至れり尽せりの内容です。なので、コンテンツのボリュームは盛り沢山なのと、計算方法を理解するなどでなかなか時間は取られます。
私は結局、こちらのサイトを超活用しつつ、合格できるまでに4ヶ月ほどの期間を要しました。もう少し詳しく説明すると、勉強開始後3ヶ月ほどでもう合格できる実力はついたなと感じたので、その時点で一度受験したのですが、試験合格基準の60点に対して、あと1問正解足らずの56点であえなく不合格 orz となリました。それから、その後の約3週間をかけて、勉強が足りなかったと思われた箇所を再度重点的に勉強して、2回目の受験で合格したのでした。（※再受験の場合、前回の受験から7日以上経過していること、という取り決めがあります）
合格できてから改めて思いましたが、こちらの統計WEBサイトでの勉強と過去問トライのみでも十分勉強できたなと。
しかし、受験となると人って何かと不安で、ついつい他の媒体にも手を出しちゃうものなんですよね。こちらのサイト以外にも、いくつか書籍などを購入して練習問題を解いたりしてましたので、ご参考までに、それらも以下に紹介しておきます。
- 完全独習 統計学入門 （著者：小島 寛之 ）
こちらは謳い文句が“使うのは中学数学だけ！”ということで、超初心者の方にも統計学とは何かが解りやすくまとめられた本です。まずは統計学の超基礎から始めらる方にお勧めできる本です。ただし、統計検定®︎2級受験に対しては情報不足なので、統計WEBや他の本での勉強も必要になります。
- 基本統計学〔第5版〕 （著者：宮川 公男）
こちらの本は、本格的な統計学に関して記載されていて、基礎レベルは習得している方であれば、統計検定®︎2級取得レベルの知識も網羅されていて丁度いい内容だと思います。こちらの本は、データ分析業務などに従事した後でも活用できると思いますので、一冊あって損は無いと思います。
- 統計検定®︎2級 模擬問題集（著者：BellCurve ※Kindle）
こちらは、先ほどの統計WEBを運営されている会社から発行されている模擬問題集です。Kindleの無料で見放題の期間を使って活用させて頂きました。学習が一通り終わった後の、受験前実力チェックに存分に活用できます。
ということで、今回は、統計検定®︎2級に関する内容を紹介させて頂きました。
これから受験を目指す方のご参考になれば幸いです。頑張ってください。
〆
